焼きたてアップルパイ

焼きたてアップルパイ
[Freshly Baked Apple Pie]

アップルパイはりんごのおいしい秋から冬にかけて作ります。昔は紅玉で作るのが常識でしたが、味は勿論のこと煮崩れせず大変使い勝手が良いので最近は“ふじ”を愛用しています。リンゴがタップリ入ったアップルパイは、わが家の自慢の一品です。午後のお茶でおもてなしする時は、お客様が到着なさる時間に合わせて 焼き上がるように計算し、高温のオーブンにしっかり冷やしておいたパイ生地を入れます。 家中に漂う甘い香りとアツアツのアップルパイはお客様を至福の時間に誘います。りんごを煮た汁にお湯を加えていただくとえも言われぬ美味しいアップルエードになります。近年はタルトやパイ生地を作るのにフードプロセッサーを使用するのが主流ですのでその方法を記載しましたが、パイは練らないことが大切なので、ボロボロの種を我が家の家宝マーブル台に乗せて作業します。

Ingredients(10人前)
[皮]
小麦粉 …… 250g
バター …… 200g
卵黄 …… 1個分
氷水 …… 大さじ5

[中身]
りんご(ふじ) …… 中6個

[A]
砂糖 …… 120g
塩 …… 少々
シナモン …… 小さじ1/2
バター …… 大さじ2
レモン汁 …… 大さじ2
小麦粉 …… 大さじ2

卵黄(ツヤ用) …… 1個

Recipe
1 フードプロセッサーに小麦粉、塩を入れ、7㎜角に切った冷凍したバターを入れ、ガッガッガッと小刻みにかけ大豆粒くらい(細かくなりすぎないよう)になったら、卵黄と氷水を混ぜたものを入れ再びガッガッガッとかけ、ポロポロになった状態で冷やして置いた布巾(目地に強力粉をすりこんでおく)にのせる。
2 布巾の両端をもって三つ折りに畳んで生地をたたき、向きを変えながら15㎝×20㎝四方にのばす。これを6回くりかえす。たねの1/2をパイ皿より大きく丸くのばす。
3 りんごは皮をむき4つ割りにして芯をとり、薄い塩水を通して2㎝角に切り、間口の広い鍋に入れる。A を入れ蓋をして中火にかけ、砂糖が溶けて透明になったら蓋をとり、そのまま水分を蒸発させて火から下ろす。(形が崩れないように、煮ている間はかきまわさず、鍋を時々振り動かす。)バターを所々に落として溶かし、レモン汁を振りしみこませる。
4 ボールの上に平たいザルを置き、3 のリンゴを広げ汁を切る。冷めたリンゴに軽く小麦粉を振りまぶす。
5 2 ののばしたたねをパイ皿にのせ余分を切り落とし、りんごをきっちり詰める。卵白をふちに塗りもう一枚のたねをのせて、パイ皮をつぶさないように密着させる。
6 冷蔵庫でしっかり冷やしてから(最低2時間)全体に卵黄を刷毛で塗り、あらかじめ温めておいたオーブン(250℃)に入れ、美しい色がつくまで焼き、次第に火を弱めて焼き上げる。40分~1時間。